周りに敏感になりすぎて生きづらさを感じるあなたはHSPかも!?
毎日毎日誰かの顔色を伺いながら生活していて生きづらい。
周りの人の行動、視線、言葉1つ1つに敏感になりすぎて毎日が疲れる。
相手の言葉の意味を深く考えすぎて不安になる。
そんなあなたの気持ちすごく分かります。
そんな自分がおかしいのではないかと思ってしまいますよね。
今回はそんなあなたの悩みを、中学時代から13年間同じように悩み、この悩みは私だけではなく、「敏感さん」「HSP」と呼ばれると理解し、救われた経験がある私が、解説していきます。
敏感になりすぎて生きづらいのは、あなたがHSPだからかも
・小さいことでも気になり、深く物事を考える
・他の人が気にしないような刺激にも過敏に反応してしまい、疲れやすい
・相手の感情や表情に、共感したり影響を受けたりしやすい
・他の人が気づかないような些細なことによく気がつく
あなたはどのくらい当てはまりますか?
実はこれ、すべてHSPの性質にあてはまるものです。
私は病院でHSPと診断されたわけではありません。
しかし、中学時代から周りの人の行動や言動、表情を必要以上に読み取ってしまい、うまく相手と距離をとれず人間関係で悩まされていました。
社会人になっても、
「この人が機嫌悪いのは私のせいかもしれない。」
「よかれと思ってやったけど、あの行動は余計なことかもしれない。」
と、周りの情報を読みすぎて自分でもよく分からない状態、自分の中でプチパニックを連発。
自分を責めるあまり、ずっと同じ職場にいることができず、4回転職をしました。
「自分が悪い。」
「自分がおかしい。」
「どうしてもっとうまくできないのだろう。」
と毎日のように考えて、毎日のように人の顔色を伺い、1日1日が非常に疲れ、上手に生きられない不器用な自分に苛立ちと、生きづらさを感じていました。
そんなある日、インスタグラムやニュースで「敏感さん」や「HSP」という字を目にして、そういう概念が存在することが分かったのです。
また、ロンドンブーツの田村淳さんがHSPで、同じような悩みを持ち、同じように生きづらさを感じていた事実に、
「私が変なわけじゃない!」
と初めて自己肯定ができたような気がして、気分が楽になりました。
なので、HSPと診断されることを勧めているのではなく、大事なのは、あなたはどこもおかしくないということ。
自分をそこまで責める必要はないということがいいたいのです。
敏感さん、HSPを徹底解説
では、敏感さん、HSPがどういうことなのか。
もっと詳しい特徴・抱えやすい悩みを解説していきます。
敏感さん、HSPとは
HSPとはハイリー・センシティブ・パーソンの略語で、「DOES(ダズ)」と言われる4つの特性を持つ人のことを、米国の心理学者エレイン・N・アーロン博士がHSPと定義した心理学的概念です。簡単に言うと「感受性が非常に強く、五感が敏感という特徴を持つ人」のことを指します。統計的なHSPの割合は人口の15%~20%で、約5人に1人はHSPと言われているそうです。
「DOES(ダズ)」とは
D:Depth of Processing/深く処理をする
O:Overstimulation/過剰刺激
E:Emotional response and empathy/感情的な反応と共感
S:Sensitivity to Subtleties/些細ことを察知する
です。
Depth of Processing/深く処理をする
物事を必要以上に考えてしまいます。
私の場合は、相手の何気ない一言の意味を、気になってしまうとその日1日、ひどいときは何日も深く考えて、どんどん悪い意味としてとらえたり、いつもしている仕事内容なのに、少し違うだけで深掘りしてしまい自問自答したりしていました。
Overstimulation/過剰に刺激を受ける
あらゆる刺激に敏感でなって疲れやすいです。
私の経験でいうと、多人数の友達と遊んでいる時は楽しかったのに、家に帰るとすごく疲れてしまったり、職場の人たちの会話は自分が関係なくても気が抜けなくて必要以上に気疲れしたりしました。
Emotional response and empathy/感情的な反応と共感
自分の感情だけでなく、他人の感情にも強く反応し共感することができます。
悲しいニュースを見たときに、その人の立場や状況を想像して同じ気持ちになる人もいるようです。
私の場合は、頼み事をされた時に相手の感情を考えることを優先して、難しい状況でも断ることができなかったり、職場で怒られている人を見ては、自分のことのように落ち込んだりしました。
Sensitivity to Subtleties/些細ことを察知する
他の人が気づかない小さいことに気づくことができます。
周りの何気ない音や光、たばこの臭いなどがすごく気になってしまう人もいるようです。
また、感覚に敏感なため、第六感がよくあたることも。
私も主に悪いことでしたが、すごく勘が当たります。
特徴・悩み
HSPに見られる特徴と悩みをあげてみました。
・自己否定の思考が強く、自己肯定ができない
・大勢での集まりが苦手で気疲れする
・噂話を必要以上に気にする
・何か決めるときに考え込むから時間がかかる
・相手との距離感が分からなくなる
・急な変更事項に動揺してしまう
・他人に振り回されやすく、相手の態度にいちいち反応して疲れる
・忙しくなったり、疲れたりすると1人になりたくなる
・刺激の強い映画やドラマはいつまでも忘れられず苦手
・周りには「気にしすぎ」と言われるだけで理解されない
もっときちんと自分がHSPか知りたい人は
アーロン博士がつくった無料の診断テスト
というものがあるので、そちらを試してみるといいですよ。
HSPは治す必要はない
HSPは病名のようですが、あくまで心理学的概念。生まれつき「扁桃体(へんとうたい)」という感情を司る脳の働きが強いだけで、病気ではありません。
「気質」「個性」
なので、治す必要がありません。
また、HSPは自己否定が強い特徴があるため、自分を責めて落ち込んでしまう傾向がありますが、鬱でも適応障害でもないのです。
HSPではなく鬱の疑いがある場合は、カウンセリングを受けることを勧めします。
HSPという気質・個性の長所
悩むことも多い気質・個性ですが、他の人にはない、あらゆることを敏感に感じ取れるが故の長所があります。
まずは、周りの動きに敏感に見ているため、全体の動きを把握でき、次に何をするべきかを察知、対応できます。また、他人の感情を自分のことのように感じることができるので、接客業などでお客様の立場になって物事を考えることもできるのです。
美しいものや映画、音楽など芸術的なことに対して感動できる素敵な心を持っています。
このように、視野を変えれば良いとこはたくさんあり、悩まされるだけのものではないと理解してもらえたでしょうか。
HSPのせいで仕事がうまくいっていない、対人関係がうまくいっていない人は、自分を責めずに少し視野を変えてみてください。気持ちが楽になると思います。
まとめ
敏感になんでも感じ取ってしまうことは、悪いことではありません。
あなたがおかしいわけでもありません。
自分に完璧を求めすぎず、自分が楽な考え方をしていいのです。
距離感が近すぎてつらいと思ったら自分が楽な距離まで離れていいですし、考えすぎるところも「自分は他の人より物事を考えることができるんだ!」と自己肯定していいのです!
HSPは大事なあなたの個性であり、武器。それとうまく付き合い人生を楽しみましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。